『英語の授業では教えてくれない 自分を変える英語』を出版、英文を担当

      

    『英語の授業では教えてくれない 自分を変える英語』(講談社インターナショナル)が、2010年10月に発売されました。物語仕立てで、読み応えがあると好評をいただいている一冊です。
    金井さやかが共著者として英文作成を担当しました。(※2013年1月、2018年11月 情報追記)

    書籍『英語の授業では教えてくれない 自分を変える英語』概要

    英会話は「しゃべれればOK」なのか?
    外国人と対話し、真の相互理解に至るには、異なる文化を受け入れる勇気とスキルが必要。第一線で活躍するキャリア・カウンセラーが自身の留学経験をもとに、“語学力よりも重要な”異文化コミュニケーションの神髄をストーリー仕立てで伝授する。

    日本の生活に嫌気がさし、アメリカに逃げ出した少年、陸。しかし、そこで彼を待ち受けていたのはバラ色の人生ではなく、言葉はおろか、考え方すらも通じない世界だった。いくつもの局面で降りかかってくる難題を、ひとつひとつ根気よく解いていかざるを得くなった陸。そのことで、彼に見えてきた世界とは…?
    陸とともに悩み、考え、バーチャル留学を経験することによって、「異文化理解」の本質がとことん分かる一冊。

    (以上、出版社による書籍データより)

    『英語の授業では教えてくれない 自分を変える英語』第1章より

    このストーリーはとても読み応えがあります。
    この本を手に取れば、ご自分がアメリカに渡り、現地で陸くんと一緒に経験・成長をしているような感覚になるでしょう。
    あなたも、本書の登場人物たちとであい、ぜひ「小さな冒険」をしてみてください。

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    目次

    第1章: 陸、異文化とぶつかる
    (外国の話を聞いて育ったら、本当に…/過去を捨ててアメリカへ ほか)

    第2章: 陸、異文化に浸かる
    (目標喪失、やる気も喪失/過去と未来、どっちが出発点? ほか)

    第3章: 陸、逆カルチャーショックを受ける
    (職場は学ぶための場所ではなかった/結果は大事。でも、過程も大事 ほか)

    付録・異文化を知るための用語集―主義・主張・概念の違い、世界の宗教(個人主義と集団主義の違い、結果重視志向と過程重視志向の違い ほか)

    書評より

    これは久々に出会った「良書」だと感じました。

    日本人の多くは、「国際化」という言葉を大きく勘違いしています。
    英語が話せればそれで社会が国際化すると思っている無能な政治家がこの国にはたくさんいます。

    けれど、英語という1つのツールを人が使いこなそうとするとき そこには必ず文化的な背景やコミュニケーションの方法の違い、そして究極に「自分」という人間をどうプロデュースしていくかという要素も加わってくるのです。

    本書は、そんな風に1人の人間が英語を使うことや、英語とかかわり、海外にかかわり生きることがどんなものであるかという実像を物語で浮かび上がらせてくれています。

    物語の中で登場する2人の主人公。
    1人は「英語でもやったら何か人生変われるだろう」と漠然と英語の扉をたたいて、それが大間違いであることをもう1人の主人公のストーリーを通じて知らされ、成長していきます。

    「学ぶ」ということはどういうことか?
    「言葉を使って伝える」ということはどういうことか?
    「仕事をする」「リーダーになる」というのはどういうことか?

    本書ではアメリカが主な舞台になっていますが、上記のような一見当たり前のような普通の事柄ですら、日本と外国では大きな違いがあり、そこをタカくくっていると大変な問題が起きるということが、読み進めていくうちに理解できます。

    しかも、この本では日本人や日本の思考習慣をちゃんとした1つの独立したシステムとして冷静に観察しているのが特徴的。決して「アメリカはこうなんだから日本のこれはおかしい」というような半端な英語関係者が言いそうなことは言っていません。あくまで違いを知って理解して、動いていくことを静かに教えてくれます。

    私個人としては、「今日英会話の日だったんだよー」と、いつ身につくのかの計画も戦略もないまま、ガイジン先生とヘラヘラ話してお金と時間を使い続けるだけのような人に手にとって読んで欲しいと思います。
    あなたの英語と人生を、意味あるものにするために。

    西沢知樹さん(『英語美人』著者)

    この本には考えさせられました.

    著者の野村さんは,15歳で単身(!)渡米して大学を卒業し,日米双方のオリンピック委員会指定クラブで体操競技を指導するといった人生を切り開いた方です.

    この本はその体験をもとに,陸という少年が異文化を理解して成長する姿を描いた小説という形で書かれています.

    本文の中で現地の人との会話がところどころ英語で書かれていたり,章の終りに便利な関連英文フレーズ集が付いていたりと,読み終える頃にはかなりの英語を吸収することもできます.ただ,陸君の日記を少し読めば,「英語だけではコミュニケーションはできない」ことにすぐ気づくでしょう.
    それよりずっと大切なこと.それがこの本のメッセージです.

    日本から逃げるように留学した直後の陸君は,2度もホームステイ先を追い出されてしまいました(野村さんもそうだったのでしょうか?).
    ある程度英語の力がある人が勤務や留学で海外に出て,一見現地生活に適応しているように見えても,実際には現地の人の中に溶け込めないまま帰国することは少なくありません.

    それは多かれ少なかれ,異なる文化や考え方に耳をふさいで自分を貫こうとする,この時の陸君と同じところに原因があることがわかります.

    この例のように,ストーリーの中でいくつもの問題と,それを克服する過程を陸君と一緒に体験しながら,異文化コミュニケーションに必要な考え方やノウハウをリアルに理解することができるという,楽しみながら考えさせられる1冊になっています.

    この本に説得力があるのは,野村さん自身が身にしみるほど強烈な体験をされたからこそだと思います.

    村松俊朗さん(『CD BOOK ビジネス英会話の公式75』著者)

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    英文について

    各章のストーリーやポイントとも連動する形で、異文化コミュニケーションに役立つ英文例を掲載しています。
    筆者(金井さやか)が国内外での活動・指導経験を生かし、「日本人が、海外の人に英語で伝える」内容を意識して取り上げているのも特徴です。英語表現はネイティブスピーカーによるチェック・確認済み。

    第1章・関連英文表現

    1. 英語での自己紹介
    2. 感謝を伝える表現
    3. 謝るときの表現
    4. 家庭や職場での決まり事について尋ねるときの表現
    5. しきたりや風習について尋ねるときの表現
    6. 考えの意図を尋ねる表現(その1)
    7. 自分の考えを説明するための表現(その1)

    第2章・関連英文表現

    1. 自分の置かれた状況を説明するための表現
    2. 自分の特徴や特技、趣味について話すときの表現
    3. 将来の目標や夢を語るときの表現
    4. 日本人の宗教観を説明する
    5. 自分の宗教・無宗教を説明する表現
    6. 日本文化を説明する表現
    7. 自分の考えを説明するための表現(その2)

    第3章・関連英文表現

    1. 相手を褒める表現
    2. チームワークの大切さを伝える表現
    3. 業務範囲を説明する表現
    4. ある行動に対する理由を尋ねる表現
    5. 失敗や間違いを指摘する表現
    6. 考えの意図を尋ねる表現(その2)
    7. 自分の意見を伝える表現
    8. あなたも使っていないか? 勘違い英語

    『英語の授業では教えてくれない 自分を変える英語』英文より

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    著者・野村るり子さんについて

    出版時のご紹介

    本書のメインとなる物語を執筆した野村るり子さんは、複数の書籍の著者、企業研修などの講師、経営者(株式会社ホープス・代表取締役)として活躍されています。

    株式会社ホープス代表取締役 教育コンサルタント 野村るり子
    ペンシルバニア州立大学体育学部卒業。慶應ビジネススクールでMBA取得。
    フルブライト奨学生として、ハーバード大学教育大学院のEdM(教育学修士)取得。

    日米双方のオリンピック委員会指定クラブで体操競技指導。
    オリンピック選手の育成経験を生かし、年間約1,000人の指導を通じ、トップエリートの育成に貢献する。

    この野村さん、まさに「オンリーワン」の経歴の持ち主です。

    私(金井さやか)から見た野村さんの印象は……

    • 姿勢がいい
    • 声にハリ、「気力」を感じる
    • 人のいいところを見つけるのが上手

    ちなみに私は、野村さんから「日本にいながらにして英語力をつけたのって、すごいことよ」と言われています。
    海外留学経験がないことは、見方によってはマイナスととらえることもできますが、ちょっとした違いで、長所になってしまうのです。
    この考え方は学ばなくては損ですね!!

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    2013年、野村るり子さんとのお別れ

    2013年1月、野村るり子さんは約2年の闘病の末、亡くなりました。52歳の若さでした。

    2011年に乳がんと診断されてからも、仕事と闘病生活を両立(?)しつつ、精力的に情報発信されていましたが、秋ごろから体調が悪化、2012年末に容体が急変し、1月13日に亡くなったとのことでした。

    2008年に 私の出版記念パーティーに知人を介してご参加くださったときからのご縁で、講座などの仕事もご一緒していた私は、訃報のFAXを受け取ったとき、「これが悪い冗談だったらいいのに」と何度も思いました。

    野村さんは、芸能人やスポーツ選手の学業支援もしていましたが、(有名な子たちが)安心して通ってきてくれる環境を守りたい、と言い、その実績を大声で触れ回ることはしていませんでした。

    関わる人を心から応援し、長所を見つけて、伝えて、伸ばす。

    そんな野村さんの姿勢を受け継いでいきたいと思います。

    『英語の授業では教えてくれない 自分を変える英語』と野村るり子さん

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